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Home > よくある質問 > 太鼓はどのような場所に保管すればいいのか?
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■太鼓の保管方法や場所はどのように?

 太鼓は非常に高価な楽器ですから、簡単に修理や買い換えなどはできません。そのため太鼓は大切に扱うことが必要です。演奏時はもちろん、保管しておく際にも十分に気をつけてください。
 では、どのような場所に保管すればよいのでしょうか?

 その答えは「温度・湿度に急激な動きがなく、風通しのよいところ」です。太鼓の胴は木でできていますので、高温で乾燥している場所では胴が割れてしまったり縮んでしまうこともあり、また多湿なところでは胴がゆがんでしまうことがあります。
 日本は年間を通して季節をみると多湿の季節もあれば、空気が乾燥する季節、暑い季節や寒い季節など様々です。年単位のゆるやかな移り変わりは自然が育んだ木の胴は対応して、大きな変化はありません。しかし、短時間(期間)に急激に環境が変化すると、胴は対応しきれずにさまざまな障害が生まれてきます。最近ではエアコンなどの普及により、夏でも室内では乾燥していることも多くなりました。昼間はエアコンが入っているけれども、夜になると停めてしまうことが多くあります。その場合は、夜と昼間との湿度差が大きくなり、胴が変形したり縮んだりするケースもあるようです。むしろエアコンなどがなくて、風通しのよい場所の方が太鼓の保管場所に適しているようです。

 理想的な保管場所は周りを木々で囲まれた神社の本堂のような場所です。周りの木が年間を通して一定の湿度・気温に保たれ(自然はすばらしいですね)、また本堂のような空間は風通しもよくできています。実際には個人や太鼓グループではそうした場所を確保するのはかなり困難なことだと思いますが、保管場所を決める場合はできるだけそうしたイメージの場所を探してみてください。

 太鼓の皮は湿度を嫌います。ベストな状況を保つためには湿度60%位の場所がいいでしょう。
 湿度が高いとナメクジなどが這う(皮を食べる)こともあります。またネズミなどの小動物が皮をかじることもあります。当然、そうした被害にあえば皮の強度が弱まったり、場合によっては使用できなくなることもあります。そうした小動物の被害に遭わないよう配慮も必要です。
 皮には適度な油脂も含まれていますので、保革油などを塗ったりする必要はありません。あまり油脂が多いと逆に皮の強度を弱めたりします。またアルコールも厳禁です。盆踊りの太鼓などで日本酒を口に含んで太鼓に振りかけたりする光景がみられますが、太鼓の皮を溶かす成分がアルコールには含まれていますので、こうした行為はしないほうがよいでしょう。
 基本的な手入れとしては、使用した後は固く絞った雑巾などで皮の表面や胴などの汚れを落とすことです。こうしておけば表面の埃や砂等の汚れをとって太鼓の寿命を延ばしますし、また太鼓を大切に扱おうという気持ちも生まれます。

 太鼓を扱う上で気をつけたいのは、バチの選択はもちろんのこと、できるだけ胴を叩かないようにすることです。太鼓の胴は木でできていますので、叩けば叩くほどその部分はへこんでいきます。叩かれている場所が胴のフチの部分ならば、どんどんと口径が小さくなり、その分皮が緩んできます。そして緩んだ皮を叩き続けると、皮の寿命は非常に短くなります。
 本来、和太鼓は胴を叩くように作られた楽器ではありません。末永く使っていただくためにもそうしたところにも心配りをしましょう。

 
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